このブログを検索

2011年8月31日水曜日

パソコンドラゴンボール

10年ほど前、i-modeの端末を友人に見せられ「これは普通のノートパソコンとほとんど同じ性能」と教わりびっくりした記憶があります。当時のノートパソコンですら、「月に行ったときのコンピューター」どころか「湾岸戦争当時のスーパーコンピューター」よりスペックが上だったはずです。

そして、毎年のように技術は更新されて指数関数的にスピードアップしているはずなのに、相変わらずブラウザのスピードは遅く、エクセルは複雑な計算ですぐハングアップし、私の薬物動態解析ソフトは一つの結果を出すのに数時間かかります。

ゲーマーでも動画好きでもない私のようなユーザーが求めてることってそんなに進化してないはずなのに、なかなかパソコンの性能アップを体感できないのが不思議です。

スペックup→ソフトのプログラムがスペックに寄りかかっていて、速くするような工夫しなくなる→結果変わらず

みたいなことが起きてるんでは、と素人ながらに思ってしまいます。







2011年8月28日日曜日

ホテル

1) 昨日泊まったアイダホ州のホテル

日本で言えば「東○イン」みたいなチェーンで、価格もそんぐらい。
しかし、部屋についてベッドに座ったら、直ちに手足がかゆくなりはじめ、赤い斑点が。
で、シーツをよくみると、髪の毛が残ってる・・・。

→フロントが言うには「犬や猫を連れてきて泊まる客がいるんだよね。それでノミやなんやらがうんぬんかんぬん...(いやいや、だから髪の毛がさ)」

よく英会話表現集なんかに「部屋を代えてください」が必ず載っていて、どんなシチュエーションで使うんだ?と思っていましたが、こういう状況ですね。

ちなみに、日本ではないので、ヒトでもノミやシラミを飼育されている方がいらっしゃるようです。
飛行機で借りたブランケットが使い回しだったらしく、全身やられた人の話を聞いたことがあります。


2) この前泊まったラスベガスのホテル

日本人向けの観光案内には必ず載っているような有名ホテルです。
チェックインして部屋に入ったら、白人のおばさん3人組が昼寝してました。
見事なダブルブッキングです。
おかげ様で、スイートに代えてもらえました。
ちなみに、ラスベガスは(カジノでふんだくるだけあってか)ホテルの料金は安いです。日本であれば都心の小さなビジネスホテルに泊まる料金で、結構なランクのとこに行けます。


他にも、トイレの水が出ないとか、テレビがつかないとか、ネットが繋がらないなんてのは、少なくとも私はしょっちゅう経験します。
何と言いますか、アメリカ人の”サービス”って、 「文句言われたら初めて対処する」が基本なんですよね。日本式の「先回り」の方が、手がかかるようで、結果的にはトラブルも少なく楽な気もするんですが。

もちろん、私がランクの低いところを利用しているだけなのかも知れません。

2011年8月26日金曜日

キャンパスストア

私が小さな単科医大卒だからということもあるでしょうが、ここにくるまでいわゆる大学グッズというものを見たことがありませんでした。

留学先の大学ではあるわあるわ。

大学のテーマカラー(ここは、3倍速く動けるシャア氏の色)と校章に彩られた文房具から始まって、食器、ネクタイなども含むあらゆる衣類、ゴルフクラブ、腕時計、車のナンバープレート…と身の回りのものを出身校で固めることが可能です。

なんといいますか、愛校心の高さがうかがわれます。

どこでどう利用するのかわからないものもあります…いやほとんどのアイテムがそうと言ってもいいかもですが。

たとえば、医学部の売店で売っている「乳児用のスクラブ(手術着)」とかですね。

2011年8月24日水曜日

使えない英語0824

・・・Hot spot

例えば人にある姿勢を取ってもらって、ものが当たっていたりの理由で位置を直したいようなことがないか聞いているとします。
「どっかヘンじゃない?」
「あのー、そのー、言いにくいんだけど・・・」
「あ、hot spotね」

「あそこ」って感じでしょうか。


最近の日本では、放射線量がそこだけ高い地域・・・を指すようなので、文脈によって随分使い方が異なるのでしょう。


2011年8月20日土曜日

麻酔科専門医試験攻略法~補足:重箱の隅の知識への対応~

これを読むような人は、おそらく世間の平均より「試験慣れ」しているでしょうから、釈迦に説法かもしれませんが・・・。

あまりに「重箱の隅」的な知識が選択肢に紛れ込んでいることがあります。
それをテキストで調べてみると、分厚い本のある表のすみっこにちょっと載っているだけだったり。
絶望しますね。ってことは、この知識と同水準にある情報・・・この表全部を覚えなければいかんのか、と。

この「過去問に出現した情報と”同水準”の情報を盛り込む」原則に従ったのか、某YN(医師国家試験を経験したかたなら分かりますね)がどんどん分厚くなっていったのを体験した方もいらっしゃるでしょう。

さて、ここですべきことは絶望ではありません。

本当に、その選択肢が「正解の組み合わせ」の選択に寄与しているかを、冷静に見てください。
それを知らなくても、他の選択肢が標準的な内容であるため、「正解の組み合わせ」にたどりつくのではないのですか?
では、何のためにこんな選択肢が混じっているのか。
「本来は知っているべきメジャーな知識を知らなくて間違ってしまうところだが、もしこのマイナー知識を知っていれば組み合わせからリカバリーできる」という意味合いで紛れ込ませてあるのかも・・・という視点で見てみましょう。

ここで出題者の気持ちになってみましょう。
出題しているのは、受験者様の周囲にごろごろいるような経験ある麻酔科医たちで、それがほんとに大事な知識かどうか、あくまで試験用の呪文か、など分かっている人たちです・・・と信じましょう(それが無理な環境なら、「この上司たちが昔こんな細かいことを覚えていたはずがない!それでも専門医だの指導医だの名乗ってるんだ。つまり、大丈夫なはずだ!」でも構いませんが)。

ぱっと見、知らないような情報が紛れ込んでいる場合、何らかの意図があると踏んでみましょう。

これは試験のテクニックと言うより、情報・知識には階層と優先順がある・・・ということの再確認にすぎません。「1対1対応」の勉強を数日続けると忘れてしまうことかもしれないので、念の為。

現実的には、「テキスト内の扱いが小さいか載っていない、かつ臨床や抄読会でも耳にしない情報は、それそのものは時間があれば覚えるけど、周辺事項まで追わない」ってことですかね。

繰り返しますが、私は試験委員でも何でもありません。


2011年8月19日金曜日

にせ医者

被災地で活動をしていた・・・という日本のニュースを見ました。
確かに雇用ではないので、身元確認があやしくなるかもですね。
(といっても、1年ほど前には近くの岩手でも偽循環器内科医事件があったような)

ちなみに、医師の資格を示すものは医師免許証という大きな賞状のようなものしかないです。
しかし、厚生労働省の作ったHPがありまして、確認したい医師の名前を入力すると、医籍登録年(通常、医師国家試験に受かった年)とともに表示されます。

普通、よっぽどのことでなければ医者同士が小一時間喋れば疑いはかなり濃厚になるんですけどね。同じ科の医者であれば10分、こちらが「最初から疑ってかかってカマをかける」場合は数分かもしれません。
詐欺師がどんなに勉強して、ネット掲示板で医者スラングを覚えても、多分無理です。バレます。

ただ、医大は出たけど試験は受からないまま研修医の真似ごとに入れさせてもらった時期がある(最終的に医師免許は持ってない)、あるいは痴漢でもして失った・・・類の「にせ医者」は見抜けないかもしれません。さらにそういう人が、実在する医師と「すり替わった」場合は確認が大変かも。
まあ、ちょっと調査すればわかることですし、患者に害を与えてしまったら元も子もないし、医者のふりをするのは犯罪としてはrisk-benefit performanceが悪い気がしますが。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もう8年ほど前の話になりますが、同じ大学の7学年上のOBで首都圏の大学病院勤務と名乗る医者から職場に電話がきました。
出るなり、
「オマエ、何のつもりだ! 俺はOB事務局の連絡員をやってるんだが、オマエが案内状に返事よこさないから大変なことになってんだ。分かってんのか!俺は△医大救急科の○○だ!」
もう分かりましたね。名簿業者の類です。きっと私の同級生の連絡先でも聞きだしたいのでしょう。それが将来医者へのヘンなダイレクトメールや投資詐欺の持ちかけに用いられるわけです。

普段であれば「あー、そのリストの下の先生にかけてください。お疲れ様です」とかあしらうところですが、「7学年上」などとちょうど私が知らないであろう人物を騙っているいることや、具体的な職場名(普通は”○○大の佐藤です”とか言う)から、きっとその先生は実在するんだろうな、と思いました。二重に迷惑をかけていることになるので、ちょっと腹が立ち相手することにしました。

「あ、○○先生、お変わりないですね!卒業以来ですね・・・いやびっくりです」
「!!!・・・な、なんや・・・いいから、まず今のお前の住所を教えて(この手の業者は関西人だったり妙な日本語だったりする)」
「いえね、私今かなりどきどきしているんです正直。何の間違いか、先生は先週お亡くなりになったと聞いておりましたから」

ガチャ

アドリブではなかなか上手くおちょくれないものですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちなみに、病院の事務が勤務する医者の住所を業者に持ち込んだようだ・・・なんてこともあったりなかったり。確認は簡単です。最初に職場に教える住所に「そうと分かる仕掛け」をすればいいんですから。あ、雪国医科大病院ではないところでですよ。




2011年8月14日日曜日

極寒マラソン2

広場に集められたはいいですが、どこがスタートラインなのかもわかりません。
そうこうしているうちに、広場の中央に大きなトラックが乗りつけられ、中から馬がでてきました。
西部劇風の鞍で飾られていて、何かのアトラクションか、と思ってぞろぞろついていきました。
しかし、後ほど単なる近所の畜産業の方であることが分かりました。

寒いため、皆トイレが近くなっています。
そのうち簡易トイレ前の行列から抜け出し、広場の隅の斜面に登って済ます人が現れました。
わたしも真似したくなりましたが、1000人近くいてみたところ東洋人は私だけです。
地域のアジア人の人口構成比を考えると、大陸系半島系の人と誤解されて、彼らの顔に泥を塗ることになりかねません。ちょっと魔が差さないでもなかったですが、あるアメリカ人の同僚が「日本人だけは見わけられるよ」と言っていたのを思い出し、我慢しました。

さて、時間ぎりぎりにスタートラインらしき所を教えられ移動したのですが、誰が合図をするのか分かりません。
そのうち、先頭の人たちが時計を見ながら勝手に走りだしました。後続も「あれ?ピストルは?」「時間計測の機械あった?」とか言いながら引きずられるようにスタートしました。

ちなみに、アメリカのマラソン大会は「勝手に参加して一緒に走っている人」をよく見かけます。
今回も、背中に番号をマジックで書いている人を見つけましいた。
なぜ彼がモグリと見わけられたかと言うと、隣に同じ番号の人が走っていたからです。


2011年8月13日土曜日

極寒マラソン

車で1時間ほど離れた町でのハーフマラソン大会に出てきました。
山頂のスタート地点まで、集合場所からバスで連れて行かれ、トレイルを走り抜けるというコースです。
しかし、悪いことに集合が4時半、スタートが7時でした。
夜明け前の、高度2000メートルを超える山頂の広場で、スタートまで1時間半待ちです。夏ですが10度を切っていいたと思います。
マラソンスタイルなので、よほど事情を知っている人以外は軽装です。

私は、生まれて初めて寒がっているアメリカ人をみました。それも、1000人近く。

私の知る限り、アメリカ人には冷感がないです。
レストランは、私たちには冷房が寒すぎるため夏でも上着が必要なことがあります。それでも彼らは暑そうです。
講義室などで、アジア人の女の子がガタガタ震えパーカーのフードまでかぶっていても、お構いなしにエアコンを最低温度にしてしまいます。しかも半袖短パンです。加えて、バケツみたいなボトルの7割ぐらいまでを氷で満たしたコーラをガブガブ飲んでいます。

小さい頃、北半球の人間は、寒さに対応する過程で文明を発展させることができたと習いました。
しかし私はそれは嘘で、寒さに強い人がヨーロッパで生き残り、大挙してアメリカに移民して冷房をかけているのは事実としても、それと文明の発展とは別問題じゃないかと疑っています。




2011年8月12日金曜日

今日の使えない英語0812

The most optimistic man

誰がどう見ても不可能な計画を立て、そして絶対約束の時間に現れないお方を、職階で下位にある人がこう表現しました。

2011年8月10日水曜日

今日の使えない英語0810

...in military time

研究で作る資料に時刻を記録する欄があるのですが、「ミリタリータイムで書いて」と言われます。
なんてことはない、

11:00

1100
と表現する方法です。

日本での話で恐縮ですが、昔、武道を習っていた際に、某軍事組織の方と一緒になりました。
彼は何を言うにもミリタリータイムで、
「0800時にガリガリ君食っちゃった」
とかいう使い方をしておりました。

ある飲み会で彼がみなの前に立ち、
「これより軍事機密を公開する」
と宣言すると、パンツを下ろし始めました。

しかしその兵器の推定破壊力および射程距離に疑問の声が上がり、
「そのような攻撃力で大丈夫なのか」
という指摘が相次ぎました。これに対し彼は、



「専守防衛だから大丈夫なのだ」



…すいません、オチだけ作りました。

ついでに。
周囲のアメリカ人中に、「1時」とか「1時間」をなぜかhundredで表現する人がいます。

きっと、1:00→0100→100、てことなんだと思います。


2011年8月8日月曜日

地味に翻弄される話

車のエンジンチェックランプが点灯しました。
しかし、整備工場に持ち込んだところ直前に消えてしまい、「これはついていないとどこが悪いかチェックできない。まあつきっぱなしになったらまた来て」と言われ、(その程度の危険度と考えていいのか?)と思いながら、オイル交換だけして帰りました。

しかし一週間後、500キロの遠出中にまた点灯しました。
今度こそと思ったら、整備工場1キロ手前でまた消えてしまいました。

高熱で病院に行ったら平熱だったり、動かなかったパソコンが人を呼んで見てもらっている時だけ動いたり。
こういう何かにおちょくられている気がすることがよくありませんか。


ちなみに、
2002年のスバル車で、走行距離14万キロ。
しかし、当地では「日本車は16万キロまでは余裕で使える。整備によって、その後永遠に使える」という認識です。
そんなわけで、こんな日本だったらタダで引き取ってもらうような車でも、売ると50万円ぐらいの値段がつくようです。


90年代前半の日本産名車(多少ボコボコですが)がまだ多く走っていて、懐かしい気分になります。









2011年8月4日木曜日

激写厳禁

他部署に頼まれて手伝っていた実験が終わりました。
実験動物に、少し高度な方法で麻酔を行うというものです。少なくとも、機器を制御するコンピューターシステムを構築し、麻酔科医でない人が読んで分かるようなマニュアルまで作り、実例を何度も見せ、最後に横で見張りアドバイスしながら全部自分でやってもらう・・・とこまで行ったので、私達麻酔科医の役目は終わりです。

アメリカンな感覚だと「イエーイ終了!じゃあこの実験のセッティングも入れて、記念写真とろう!」となりそうですが、どっこいそれはダメです。

もちろん、まだ行っている最中の最先端の研究なので(後に特許とかも絡むし)、秘密保持・・・という部分もあるかもしれませんが、それ以上に、動物を使って実験すること自体が、敏感な事案だからです。

・・・
いわゆる「証拠写真」などというものは、後からいかようにも説明されてしまう可能性があります。
例えば、歴史の本で「ある集団の残虐行為の証拠」なる説明書きの写真が載っていたものが、検証の結果、実はそうではなく、それどころか・・・ということが分かったりします。
しかし、そのような説明書きで人目にさらされていた期間があれば、後からいくら訂正したって無駄です。新聞の誤報訂正の扱いがいかに小さいことでしょう。一度落ちたイメージはそう簡単に戻りません。

ちょっと前までは、そのような写真や動画の加工技術と発表媒体はマスコミしか持っておらず、加えて「活字になったことは本当」「テレビの言っていることは本当」と思っている人が多かったのです。

もちろん今では、ネットの広まりのおかげで、素人だって動画を簡単に作って公表できます。これに伴い「ネタをネタとして見抜く」目が、一般に育ってきていることでしょう。

それでも、関係ない写真などの素材に悪意ある字幕がついて時間が経ってしまえば、それが何となく事実になってしまう傾向がないとは言えません。

ウソも百回、いや三千回言えば、少し離れたところにいる、または事実に対する関心の高くない人にとっては本当になってしまうのです(むしろ言っているうちに本人すらも信じていくのがタチ悪いです)。それを知りつくし、企業がらみ・国がらみでやっている例を思いつく方もいらっしゃるかもしれませんね。

・・・
動物実験というのは、事前にそれをする意義をとことん評価されるのに加え、厳しい倫理的な審査を経てやっと行えるものです。「なにもそこまで」と思えるほど、動物に痛み苦しみを与えないように行われるのがルールです。
一部誤解されているように、面白半分に残虐なことをしているわけではないのです。

それでも、実験動物に何らかの器具が取り付けられていたり薬物が投与されるわけですので、業界人がみても何とも思わない写真でも、慣れていない人から見れば驚きのものかもしれません。

そこに
「犬猫虐待中(笑)、お肉は実験後スタッフがおいしくいただきましたw」
みたいな字幕を付けてどこかに流されたら、どんなに研究者が正当な手続きを踏んで行っていてもアウトです。いずれいたずらだとバレるにしても、その間晒し物にされ、そして誰も名誉を回復してくれません。例え事件が終わった後も、ネタ画像として永遠にwebのどこかに残されて、被害者を苦しめ続けます。

そんな可能性のある写真には、誰も入りたくないですね。

ちょっと過敏・大げさ過ぎるだろ、という声が聞こえてきそうですね。
しかし、個人にファイルが配られた時点で、故意でなくともそれはもう漏れるものと思うのが常識の世の中です。

さらに、ある大学では職員として入り込んだ人物が、実は「動物実験の実態を外部に漏らす」目的を持っていた、ある団体からのスパイだったという事件があったそうで、センセーショナルなことになってしまったそうです。

注意しても漏れる、さらには漏らすことでなぜか利益を得る人間がいる、一旦そうなれば当方の言い分は通用しない・・・という時点で、「そんな写真を世の中に存在させね―方がいいや」と思ってしまうのもうなずけます。
・・・

断っておきますが、動物を使って実験することの是非を議論したいのではありませんし、反対の方を非難するものでもありません。

ただ、別段見られてまずいものでなくとも、誤解ととばっちりを防ぐためには、わざわざ表に出さない方がよいものもあるようです。

そしてそれが少し極端になると、

「写真が出回った時点でアウト」

以前流行った「デスノート」って、そういうお話だったのか・・・と今さらながら思ったので、この文章を書いてみただけでした。

北日本の伝統的食生活に伴う疫学的問題も世界に発信すべきです

年をとってから、クリスチャンからわりとハードな仏教徒に鞍替えしたアメリカ人一家の息子(彼は従わなかった)から聞いた話です。

菜食主義者になったのだから、アメリカのクレイジーな食生活から開放されて、さぞ健康になっただろうと聞いてみました。

「いや、豆とか豆腐の料理って、塩を大量に使うんだ。だから、家族がみんな高血圧になった」

割とよくあることのようです。

2011年8月2日火曜日

ユニホーム

全米がそうなのか、それとも私が留学している大学だけがそうなのか分かりませんが、医療従事者がユニホームで通勤しています。

つまり、TVでよくみる、水色とかのカラフルな半袖のやつです。いわゆる「オペ着」ですね。

平気であの恰好で路面電車やバスに乗り、スーパーで買い物しています。

こちらの生活が長く、事情に詳しい方によると

「あ、あれは”病院で働くのがステータスだから見せたいだけ”よ」

・・・。

何か清潔不潔を超越したものを感じます・・・。



私は雪国医科大学のある街で、色々と(無駄な?)気を遣っていた気がします。
とくに、マスコミの病院・医者に対するバッシングがひどかった5年ほど前なんか特に。

店を団体で予約するときなど、勤務先・連絡先を言いたくなくて謎の架空団体名を使ったり。
「誰かに会話聞かれて、悪く解釈されてネットに書きこまれたらどうしよう」と、個室のない飲み屋が怖くなって、歌いもしないのにカラオケ屋使ったり。
大学名がプリントされたジャージを着てうろうろしている学生を捕まえて説教したくなったり。

所変われば違うもんですね。

2011年8月1日月曜日

舶来オサレショップ

当地では敷居の高くない店が日本にオープンすると、なぜかちょっとかっこいいとこ扱いになっていたりします。

小さな例を挙げますと、以前一時帰国した時、東京であるサンドイッチのチェーン店をみつけました。
驚いたことに、一等地と呼べるところに店が構えられ、しかも行列ができています。

私が日本にいたころ住んでいた街にはこのチェーン店がなく、アメリカで見たのが初めてでした。つまりそちらが第一印象になっています。
当地では、スタバの次ぐらいにどこにでもあるのですが、通りから死角になっている場所にあったり、薄暗いガソリンスタンドなんかに併設されていたりして、「何よりも量を食べたい」人が利用する店、という印象です。
時に殺伐とした雰囲気をかもしだしており、日本で言えば、「いつ店内で殴り合いが始まってもおかしくない」牛丼屋みたいなものです。

そういうお店が、かなりこじゃれた形で海外進出しているような、逆の状況を想像していただければ、滑稽さが伝わるかもしれません。

他にも、
何かとセルフな北欧系の家具屋・・・安くはないけど家具専門店で買うよりはお手頃か
”コス・・・”:業務用サイズ専門スーパー。田舎に住む人が、月に一回買い出しに来るレジ付き倉庫
”フクロウが目印のおねえちゃん系居酒屋”:行った話をするとそれだけで笑われる

だいたいこんな位置づけですので、「ついに日本上陸!」みたいな報道を見たアメリカ人は面白がっているかもしれませんね。