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2012年2月29日水曜日

立場というもの

たまたま入手した、映画「沈まぬ太陽」のDVDを見てみましたが・・・。

人に使われるそれなりの年齢の人間、例えばサラリーマン(勤務医とかも含む)で、これを最後まで直視できる人がおられるのだろうか・・・と思ってしまいました。
(内容をご存じなければググってみてください。ネタバレ満載です)

つらくて、DVDを止めてしまうわけです。

3年ほど前に上映されたようですが、みんな大人しく座っていたんでしょうか。
とくに、私のようなおっさん。

学会

どうせマニアック過ぎて、日本の、しかも純粋な麻酔科学ではない学会なのだから、誰も興味をもたないだろう。
忙しすぎたのもあって日本語に訳す時間もなく、英語のままで印刷したポスターをペタッと張って、ちょろっと喋って終わらすつもりでした。

しかし・・・座長の先生を始め、やはりその分野に造詣の深い先生数人が、聴衆にいらしたのでした。
大ざっぱなあの抄録から臭いをかぎ取って聞きに来るとは・・・。

とてもよいご指摘・ご指導をいただいたのでした。

2012年2月17日金曜日

不思議

海外では心が折れることはなくて、自分は結構強いのかなと思っていました。

よーく考えてみると、留学中って別人格が作動していただけなのかもしれません。

使用言語の影響もあるでしょうが、期間限定ってのがミソだった気がします。

2012年2月11日土曜日

抄読会(笑)

医療の業界用語だと思うのですが、これは「勉強になる英語文献を、みんなで集まって読む」ことです。通常は、担当者が訳してパワポでまとめたようなのを上映する・・・ような形式だと思います。

職場では毎朝交代で、始業前の5分間でやっているのですが、これがまた朝から葬式みたい。

で、帰国後、さらにその5分前から、私が”勝手に”5分間喋ることにしました。テーマは専門の麻酔科学領域は完全に無視して、世界中のおばか・・・だったり見ようによっては面白い、ような研究についてです。

EBM全盛のこの時代、他人の論文は批判的に読む・・・のが主流ですが、それ以前に、出版物というのはもっと楽しんでもよいのではないか?と思うのです。
そして、査読をうけ出版されているということは、それなりにちゃんとした研究スタイルをとっているということです。
スタイルが正しいということは、ルールにのっとっているということです。これは、こちらの楽しむスタンスを定める大事なことです。これがないと、ただの雑談になります。

ともあれ、聴衆がいようがいまいが喋る。間違って早くきてしまった学生の唖然とする視線。

1カ月ほぼ毎日続けてみて、毎日やるのはしんどいし得るものもゼロなので、ペースを落として開催中。どうも期待も歓迎されている気もしないのですが。

2012年2月6日月曜日

シカラレル

いろんな人に助けてもらった一日があったとします。
業務だから、あるいは親切でやってくれているんだけど、ある瞬間からその一つ一つが、「コンナコトモデキナイノ」という叱責に感じたりします。

他にも、一見すると僕が叱られているんじゃないけど、「これは他人に言う形を取って、確実に僕をしかっている」と感じたりします。

徹夜あけで自意識過剰になっているのかもしれませんが、こういう勘はだいたい当たるものです。

思えば最近、面と向かって叱られなくなりました。

歳なのか、立場なのか、はたまた叱りにくいやつになったのか。

2012年2月4日土曜日

欠けている何か

小説なり漫画原作を書くテクニックとして、主人公はどこかが欠損していなくてはいけなくて、ストーリーの中でそれを埋めるのがゴールになる・・・と聞いたことがあります。古今東西、あてはまるそうです。

時代を超えて共通する小説の主題になるぐらいですから、きっとこれは人間にとっても大きなテーマなのでしょう。

最近は、Facebookなんかのお陰で、長く連絡がとれなかったけど気になる人と突然「再開」できたりして、大喜びしたりします。

そういうことって、普段気にしないだけで、やっぱり「欠損」だったんでしょうね。

2012年2月3日金曜日

命の値段

「300円で、15人ぶんのポリオワクチンが買えます」みたいなCMって、昔からありますね。

それだけで、救える命がある。

そのメッセージ、本当にそのように伝わっているんでしょうか?

「遠くの貧しい国の人命の値段は、安い」

だれかが、そう誤解するんじゃないか??と思う時があります。