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2013年6月26日水曜日

6月 緩和医療学会(横浜) 伊勢神宮禰宜の小堀邦夫氏による教育講演

「繰り返すことにより、伝えられるものがある」
伊勢神宮の神宮式年遷宮は20年に一度で今年10月に62回目を迎えます。
日本人が永遠というものをどのように考えてきたか、が反映されているとうご指摘が印象的でした。
ヨーロッパ人の考える「永遠」は直線的なそうです。堅牢なものを石でつくって、長く持たせようとする。しかし、1000年後には壊れてしまい、作った当時の心が分からなくて、再現することができない。
これに対し、伊勢神宮では同じ宮が二セットあり、20年に一度片方を一度解体して作り直すのを繰り返します。つまり1300年前と、同じ建物が、同じ姿でそこにあるわけで、弥生人のノウハウひいては考え方がそのまま残されているといいます。
米を作ってきた民族なので、毎年それを作るのを続けることが、日本人にとっての永遠なそうです。
また、たままきのおんたちを始めとする神宝も、1300年昔のままに、新しく作って奉納するそうです。
なお、職人たちは人間国宝を始めとした当代一流ぞろいですが、そこに名前が残ることはないとのことです。



さし当たり我等が麻酔科にも祝福あれ。